きょう16日はウンケー。食品製造の沖食スイハン(浦添市勢理客)では15日、早朝から社員らが旧盆料理ウンケージューシーの調理に追われた。
この日炊き上げるジューシーは約6トン、3万食。調理は一日を通して行われ、日をまたいで本島内の量販店などに搬出し、翌日午前には店頭に並ぶ。ウークイ前日までの3日間は、ご先祖さまの手も借りたいほどの忙しさだという。
同社工場の特設製造ラインでは絶えず米や具材が入った釜が流れる。工程は約50分。熱々の釜のふたが上がると、深みあるだしの香りとともに、ほくほくのジューシーが姿を見せる。社員らは立ち上る湯気を浴びながら、手早く仕分け作業にあたっていた。
沖食スイハンではコロナ禍以降、ウンケージューシーの注文は激減した。2023年から回復し、今年は19年以前を上回る生産量になるという。同社は年中行事が簡素化されていることが需要増の一因と推察する。
金城靖之社長(56)は「安心、安全をモットーに心を込めて作っている。味と品質は本島一の自信がある。家族でいい盆を過ごしてほしい」と話した。
(高辻浩之)
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