「まぶい」からウチナーンチュになろう! 沖縄語学ぶ「MABU-e」9月桜坂劇場で開校 沖縄・那覇


「まぶい」からウチナーンチュになろう! 沖縄語学ぶ「MABU-e」9月桜坂劇場で開校 沖縄・那覇 桜坂劇場で9月から開校する「沖縄語学校 MABUーe」の講師(前列)ら=20日、那覇市の県庁記者クラブ
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 しまくとぅばを幅広く学べる「沖縄語(ウチナーグチ)学校MABU―e」が9月から、桜坂劇場で開校する。沖縄語普及協議会のメンバーや沖縄芝居役者など14人を講師に迎え、全23講座を展開する。企画を立ち上げたのはしまくとぅばの継承に危機感を覚えた20代のスタッフだ。若い世代も含め、多くの人の受講を呼びかけている。

 沖縄語学校は、桜坂市民大学の一環で、桜坂劇場を運営するクランクが運営する。クランクが20日に県庁記者クラブで会見を開き、発表した。

 初心者向けの「はじめてクラス」など、習熟度に伴う講座のほか、宮古、八重山、与那国と各地域の言葉の講座、沖縄芝居や組踊から学ぶ講座、親子で学ぶ講座などがある。週1回、全6~12回開催する。秋期は9月9日から順次スタートする。年4クールで冬期以降も継続開催する。

 講座名「沖縄語(ウチナーグチ)」は宮古、八重山を含む県内各地の言葉として定義。「MABU―e」は魂と学習をかけた造語で、魂からウチナーンチュになろうという思いを込めたと言う。

 企画した大田結月さんは「うちなーぐちは沖縄の歴史文化の基礎。なくなると沖縄の素晴らしいものを未来につなげることができなくなるという不安があった」とし「いろいろな人がうちなーぐちに触れるきっかけになれば」と期待を込めた。

 講師を務める沖縄語普及協議会副会長の久手堅豊さんは「沖縄の言葉は魂。残さないといけない」と語った。沖縄語普及協議会前会長の国吉朝政さんは「若い人たち、伝統芸能をしている人は特に沖縄の言葉を学んでほしい」と受講を呼びかけた。沖縄音楽研究家で実演家の山内盛貴さんは30代と講師の中でも若手だ。「僕と同世代の人たちにも沖縄語の魅力を伝えたい」と話した。

 詳細の確認や受講申し込みは「沖縄語学校MABU―e」のホームページからできる。

  (田吹遥子)