有料

興南A、俳句甲子園で準優勝 沖縄県勢14年ぶり 「句に疾走感、ディベートにロック的強さ」高評価


興南A、俳句甲子園で準優勝 沖縄県勢14年ぶり 「句に疾走感、ディベートにロック的強さ」高評価 第27回「俳句甲子園」でAチームが準優勝に輝いた興南高校の生徒ら=25日、愛媛県松山市(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 南 彰

 高校生が5人1チームで俳句の出来栄えや質疑応答を通じた鑑賞力を競う第27回「俳句甲子園」の決勝戦が25日、松山市であった。興南高Aチームが準優勝を果たした。県勢が俳句甲子園で準優勝するのは2010年の首里高以来14年ぶりだ。

 メンバーは3年の速水彩華さん、知念ひなたさん、澤村裕太さん、與那嶺陽大さん、2年の下園茉央さんの5人。名古屋高Aチームと対戦した決勝戦では「栄」を題にした句で交互に発表し、1句ごとに4分間のディベートを繰り広げた。

 知念さんは「アイスキャンディー栄養ないし好き」と現代の不健全さを軽妙な句で表現した。審査員から「疾走感と内容のなさの面白さがたまらない。ディベートもロック的な強さを感じた」と高い評価を得た。

 個人部門では知念さんと、興南高Bチームの川原すずかさん(3年)が入選した。

 興南高では個性を大切にした句を重視し、今大会は「五人五色」と書いたTシャツで臨んだ。14年前に準優勝した時の首里高メンバーだった安里恒佑顧問は「毎試合成長しながら、生徒たちも楽しい顔で対戦していた」と喜んだ。

 全国大会には20都道府県32チームが出場した。 (南彰)