特殊詐欺未遂、1日7件も 沖縄・今帰仁村 役場や銀行職員かたる 被害なし


特殊詐欺未遂、1日7件も 沖縄・今帰仁村 役場や銀行職員かたる 被害なし 沖縄県警察本部(資料写真)
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 県警は11日、役場や銀行の職員をかたる男が、電話で過払い金の払い戻しを持ちかけ、個人宅を訪れて通帳やキャッシュカードを預かり、銀行口座から現金をだまし取ろうとする特殊詐欺(預貯金詐欺)未遂事件が同日だけで7件確認されたと発表した。電話を受けたのは今帰仁村内に住む70~80代の男女7人。いずれも電話内容を不審に思って役場に相談するなどしたため被害はなかった。

 県警によると、今年に入り県内での預貯金詐欺の認知件数は6件、被害額は計約220万円に上る。未遂に終わる事件も多数確認されているという。県警は「役場や銀行の職員が年金や保険料などの過払い金の返金を電話で連絡することや、他人のキャッシュカードを預かることは絶対にない」とし、「非通知や知らない番号からの着信には十分注意してほしい」と呼びかけている。