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「ジェノサイド容認できない」イスラエル大使のOIST訪問、学生らが抗議 沖縄


「ジェノサイド容認できない」イスラエル大使のOIST訪問、学生らが抗議 沖縄 パレスチナの旗(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【恩納】来県中のギラッド・コーヘン駐日イスラエル大使が19日、恩納村の沖縄科学技術大学院大学(OIST)を訪れたことを受け、OISTの学生や研究員ら約40人が同日、コーヘン氏の訪問とOISTの対応、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃などに抗議した。

 学生らによると、正午過ぎから大使の訪問に抗議するボードやパレスチナの旗を掲げ、人が多く集まる場所を回って抗議声明を読み上げた。声明で、OISTがコーヘン氏を招待したことに「大使が代表する政府の行うアパルトヘイト(人種隔離)とジェノサイド(民族大量虐殺)を容認することを意味する」と非難。学生らに広く諮ることなく招待を決定したことに「怒りを覚える」とした。

 抗議に参加した30代の男性は「直前の呼びかけだったが思ったより人が集まった。声明を聞いた人から連帯を示すコールもあり手応えがあった」と話した。

 コーヘン氏の訪問目的について、OIST側は琉球新報の取材に対し「最先端の研究について理解を深め、研究者や大学との将来の協力の可能性について議論するため」と説明。学生らの抗議行動について「平和的かつ合法的に意見を表明することは言論の自由だと認識している」とコメントした。  (武井悠)