ニシイワツバメ、名護岳で確認 発見例少なく「まれな旅鳥」 沖縄


ニシイワツバメ、名護岳で確認 発見例少なく「まれな旅鳥」 沖縄 名護岳山頂付近で撮影されたニシイワツバメ=1日午前、名護市内(細川太郎さん提供)
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 名護市の名護岳山頂付近で1日、沖縄では記録が少ない「ニシイワツバメ」が確認された。タカ類の調査で山頂を訪れていた細川太郎さんが撮影した。細川さんによると、ほかのツバメと一緒に飛んでいたという。山頂付近で虫などの餌をとっていたとみられる。

 ニシイワツバメは、ヨーロッパからロシア北東部、中国北東部までユーラシア大陸に分布し、冬季にはアフリカや東アジアに渡るとされている。腰から尾羽(おばね)の付け根の上面を覆っている羽「上尾筒(じょうびとう)」部分までが白いという特徴がある。他のツバメに混じって高い空を飛び回るため、特徴を捉えることが難しく、発見例が少ない。日本では「まれな旅鳥」として知られる。

 細川さんは「昨年も目撃したが、ニシイワツバメとは気付かなかった。ツバメの仲間は変則的に飛ぶので撮影が難しく、識別するのが難しいところもあった」と話した。県鳥獣保護区管理員の嵩原建二さんは「今回、細川さんが撮影した画像は特徴が捉えられており、間違いなくニシイワツバメだと考えている」と話した。

 (池田哲平)