泥を塗る神様「パーントゥプナハ」3体が厄払い 大人歓喜、子は涙 宮古島の伝統行事 沖縄


泥を塗る神様「パーントゥプナハ」3体が厄払い 大人歓喜、子は涙 宮古島の伝統行事 沖縄 仮面をかぶる異形の神「パーントゥ」(手前右)に驚き、泣き出す子ども(同中央)ら=8日午後5時5分ごろ、宮古島市平良島尻
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 全身に泥をまとった仮面神が集落内の厄払いをする宮古島市平良島尻の伝統行事「パーントゥプナハ」が8日、同集落で行われた。集落に現れた3体の神様が大人や子ども、車などに泥を塗り、厄払いをした。集落には市民や観光客など多くの人が足を運び、泥を塗られて喜ぶ大人がいる一方、異形の神に驚き泣き出す子どもの姿も見られ、にぎわいを見せた。

 同日午後5時ごろ、集落の外れにある「ンマリガー(生まれ井戸)」から出てきた泥を身にまとったパーントゥ3体が現れ、付近にいる子どもや大人に次々と泥を塗り、厄払いをした。

 市内に住む中山典子さんは、飼育するリクガメを伴って足を運んだ。厄払いを済ませ「今日が誕生日だったので、良いスタートを切ることができた」と顔に付いた泥を気にしながらも満足げに笑った。