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「那覇の景色に癒やされる」名所旧跡、歩いて満喫 「ひやみかち なはウォーク」に3413人 沖縄


「那覇の景色に癒やされる」名所旧跡、歩いて満喫 「ひやみかち なはウォーク」に3413人 沖縄 今昔(なまんかし)マチグヮーまーいに参加する市民ら=10日、那覇市久米(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 アバター画像 嘉陽 拓也

 歩くことの習慣化や運動のきっかけづくりなどを目的とした「ひやみかち なはウォーク2024」(那覇市、琉球新報社など実行委員会主催)が10日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇を発着点に開催された。世界遺産の首里城やラムサール条約に登録された漫湖、歴史文化に触れる壺屋地域などを巡る2~20キロの7コースに計3413人が参加した。参加者は那覇市内の名所や旧跡、景色を楽しみながら歩いた。

 曇り空で涼しい風が吹く午前8時に最長20キロの「首里城まーい」がスタート。識名園や金城ダムの後に迎えるのは急勾配の金城町石畳道。途中の給水所で息を整えていた松山京子さん(59)は「歴史と文化に触れて感動。ちんすこうと黒糖をもらいカリーがついた」とゴールを目指した。

 小禄地域を巡る、うるくまーい(10キロ)の中でも上り坂が続く海軍壕(ごう)公園。360度のパノラマビューが見渡せる頂上に立った、長浜徹さん(64)=沖縄市=と下地直樹さん(45)=うるま市=は「初参加で思った以上に足が疲れるが、那覇の景色に癒やされる」とゴールを目指した。

 娘と息子、妻と参加した屋宜宣貴さん(49)は生活道路を改めて見つめ直すことも目的の一つという。「子どもたちと一緒に自分たちの住む街をじっくりと歩いてみたかった」と久米の福州園も楽しんだ。

 正午を過ぎる頃には日差しが強くなり、気温は29度を記録した。嘉数勇さん(55)=那覇市=は「今年は暑くてきつかった」と汗を拭い、「海岸を見ながら歩けたのは健康的に良かった」と満足そうだった。

 ゴールした参加者らは、同時開催された「なは健康フェア」で血管年齢や骨密度などを測定し、自身の健康状態を確認していた。

 (嘉陽拓也)