災害発生時には浸水した家屋から土砂を搬出したり、家財を取り出したりする作業も発生する。その際、注意が必要なのが感染症の予防対策だ。厚生労働省は「家屋が浸水するとレプトスピラ症などの感染症にかかりやすい。予防として丈夫な手袋や厚手の長靴、長袖の服を着用するように」と呼びかけている。
災害発生時には、ストレスや疲労から体力が落ちている可能性がある。過去にがれきや土砂の片付けで感染症や呼吸器の病気を訴える人が相次いだことも報告されている。
厚生労働省はホームページで、浸水した家屋を清掃する際は、ドアと窓を開けて換気を徹底し、汚泥を取り除いたら、カビの繁殖を抑えるため乾燥させるよう求めている。ゴーグルやマスクで保護し、けが予防のために手袋を着用するよう指摘している。けがをした場合は必ず流水で傷口を洗い、消毒するよう呼びかけている。