工事着工を受け、記者会見を開く玉城デニー知事=10日午後、県庁
琉球新報社 沖縄防衛局が10日、名護市辺野古の大浦湾側海域で工事に着手したことを受けて、沖縄県の玉城デニー知事は同日夕に県庁で会見を開き、県が求めてきた対話に応じず、知事の権限を奪う代執行を経て工事の着手を強行した政府に対し「『丁寧な説明』とは到底真逆の、極めて乱暴で粗雑な対応がなされたものと言わざるを得ない」と厳しい口調で批判した。
2013年の埋め立て承認書の留意事項で定められた、工事の実施設計についての県と国の事前協議が終わっていない段階で工事が着手されたことは「誠に遺憾だ」とした。海上ヤードが事前協議の対象となるかについては「弁護士と協議している」と話した。
昨年12月28日の国交相による代執行から10日の工事着手までの間に、防衛相が沖縄を訪れることはできたという認識を示し「県民の民意を軽視している。真摯な姿勢で、丁寧に説明をするというのなら、面会の機会を積極的に求めてほしい」と指摘した。
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