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県民大会「一緒に実現を」 米兵性的暴行 女団協、沖縄県議会に要請 与野党、対応に温度差


県民大会「一緒に実現を」 米兵性的暴行 女団協、沖縄県議会に要請 与野党、対応に温度差 県議会事務局秘書室長(右)に要請文を手渡す県女性団体連絡協議会の伊良波純子会長(左)ら=29日、県議会棟
この記事を書いた人 Avatar photo 佐野 真慈

 米兵による性的暴行事件が相次いで発覚したことを受け、事件に抗議する県民大会の実現を目指す、県女性団体連絡協議会(女団協、伊良波純子会長)は29日、協力して大会を開催するよう県議会に要請した。伊良波会長は報道陣の取材に「県民大会は県議会だけでやることではなく、みんなでつくるものだ。ぜひ県民、市民団体も一緒になって大会を実現したい」などと強調した。

 女団協は県議会議長や各会派に協力を求めた。中川京貴議長は政務で不在のため、県議会事務局秘書室が要請文を受け取った。各会派はそれぞれ会派長らが受けた。与党は「協力したい」と前向きな姿勢を見せたが、野党の自民や中立の公明、維新は「検討したい」と述べるにとどめた。

 女団協は県内22の女性団体で構成。県議会への要請は女団協と賛同する17団体の連名で実施した。

 要請文では、県議会が10日に全会一致で可決した抗議決議と意見書について「まさに市民団体などが求める内容になっている」として「県民の代表である県議会の決議書、意見書の実現のために県議会を中心とした県民大会の開催を強く要望する」と訴えた。 

(佐野真慈)