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大浦湾着工、来月19日以降 辺野古新基地建設、作業に遅れ 沖縄


大浦湾着工、来月19日以降 辺野古新基地建設、作業に遅れ 沖縄
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 米軍普天間飛行場移設に伴う沖縄県名護市辺野古の新基地建設で、防衛省が8月後半にも大浦湾側で本格的な護岸工事に着手することが30日、複数の防衛省関係者への取材で分かった。防衛省は8月1日から工事を開始すると県に通告していたが、作業の遅れがあって延期した。関係者によると、着工は旧盆後の19日以降となる見込み。

 台風3号の接近で大浦湾に到着していた作業船を退避させており、7月1日からのくい打ち試験の作業も完了していない。

 関係者によると、くい打ち試験の関連で現場周辺から汚濁防止膜を越えて濁りが流出しているとみられる様子が確認され、拡散対策にも追われている。

 辺野古の工事は、埋め立て海域を囲む形でコンクリート製の護岸を整備し、その内側に土砂を投入する。今回着手するのはこの護岸を造成するためのもので、海中に金属製のくいを打ち込んでいく。

 県と防衛省は環境保全などについて事前協議を続けてきたが、6月18日に防衛省が8月からの本格工事開始を通告。玉城デニー知事は「協議が調っていない中で一方的に示されたのは遺憾だ」と批判していた。

(明真南斗、沖田有吾)