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【どんな人】岩屋外相、地位協定改定議連に参加 「沖縄には沖縄の民主主義。国には国の民主主義」発言も


【どんな人】岩屋外相、地位協定改定議連に参加 「沖縄には沖縄の民主主義。国には国の民主主義」発言も 登庁して取材に応じる岩屋毅外相=1日午後11時ごろ、外務省
この記事を書いた人 Avatar photo 明 真南斗

【東京】岩屋毅外相は1日、石破茂首相との会談後、首相官邸で報道陣の取材に応じ、石破氏が掲げる日米地位協定改定や北大西洋条約機構(NATO)のアジア版について、何らかの指示があったか問われ「特段ない」と答えた。

 1日夜、外務省で取材に応じ「日米同盟を深化させ、抑止力・対処力を強化していきたい」と語った。「一番大事なのは言うまでもなく日米同盟だ。日本の外交・安全保障の基軸であり続ける」と強調した。 

 外相に就いた岩屋毅氏は2002年に発足した、日米地位協定の改定を目指す自民党の議員連盟にも参加し、改定案策定などに携わった。一方、防衛相などの立場で沖縄に関わってきた。18年12月には名護市辺野古の新基地建設に向けて辺野古側海域への土砂投入を始めた。

 19年2月には埋め立ての是非を問う県民投票が実施されて反対票が有効投票総数の7割を超えたが、当時防衛相だった岩屋氏は会見で「沖縄には沖縄の民主主義があり、国には国の民主主義がある」などと答弁。普天間飛行場の辺野古移設に向けて工事を続けた。政府が軟弱地盤の存在を認め、地盤改良の工法などを小出しに公表したのも岩屋氏が防衛相を務めていた時期だった。

 自衛隊配備では、宮古島駐屯地にミサイル弾薬は置かないと地元に説明していたが、「保管庫」に迫撃砲の砲弾や中距離多目的ミサイルの弾薬が持ち込まれていたことが判明。岩屋氏は防衛相として謝罪し、防衛省が弾薬類を島外へ運び出した。防衛庁長官政務官や自民党安全保障調査会長を歴任し「国防族」議員とされる。外務副大臣を務めた経験もある。


 (明真南斗)