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2025年予定の参院選への影響は?<衆院選2024沖縄 政党座談会>詳報4/4


2025年予定の参院選への影響は?<衆院選2024沖縄 政党座談会>詳報4/4 選挙ポスター掲示板(イメージ)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

15日公示、27日投開票の衆院議員選挙に向け、琉球新報は10日、県内政党の代表者ら9人を招いた座談会を開き、総選挙の意義や争点を議論した。与党の自民、公明は連立政権による安定した政権運営の必要性を強調した。立民や共産、社民、社大の「オール沖縄」勢力のほか、維新、れいわ、参政の国政野党は自民派閥の裏金問題や統一教会問題などによる政治不信の高まりを指摘した上で、政権交代の必要性を訴えた。安全保障政策や国政評価を巡って意見が分かれた。(文中敬称略)

独自候補の模索も れいわ 山川仁氏
裏金対処問われる 社民 新垣氏
民意で国会変える 共産 赤嶺氏

 ―来年実施予定の参院選へ与える影響は。

 山川仁 衆院選の結果は、国民・県民の生活に大きな影響を及ぼすものと考える。参院選では独自候補などを、模索しながら県内の各政党と連携可能性を協議していきたい。

 新垣 衆院選の結果をもって、自民党の裏金問題や統一教会との癒着が国民に信任されたとはならない。参院選も、自民党がこれらの問題をどう対処したかが問われる重要な選挙となる。

 和田 参政党は今回の衆院選で最低5名以上の国会議員を出してテレビに出ていく。国やマスコミが積極的に取り上げないことを広めて流れを変え、参院選では2桁の議員を出したい。

 高良 自民党政権は裏金問題など難点が多いが、その中で国民や県民の意思が示されないと参院選には大きな影響がある。基地問題などを訴えることができる候補者を選ぶことが肝心だ。

 花城 来年は県内各市長選、参院選と重要選挙がめじろ押し。全国的に強い逆風の中での選挙戦だが、沖縄選出の国会議員はこれに関与していないことを県民・国民に訴え、戦い抜きたい。

 屋良 今回の選挙で自公を過半数割れに追い込めるか。あるいは数を減らすことで来年の参院選を大きく左右するだろう。真の政治改革は政権交代しかないということを訴えていく。

 山川泰 新しい政治に切り替わる重要な選挙になる。われわれは保守的立場で改革を進める政党だ。政治腐敗を浄化する政治改革などを提案し、新しい時代の政治をつくっていく。

 上原 選挙はそれぞれ意義や争点が異なるが、6月の県議選で現県政の与野党逆転の民意が示されたように政策実現ができる沖縄県政の転換につながるよう力を尽くしたい。

 赤嶺 県民が団結する必要がある。オール沖縄全員が衆院選で勝利し、県民の民意を政府に突き付け、政府や国会の雰囲気を大きく変える力として連続する戦いを頑張っていきたい。

【出席者】
花城大輔氏(自民党県連幹事長)
屋良朝博氏(立憲民主党県連副代表)
山川泰博氏(日本維新の会県総支部幹事長)
上原章氏(公明党県本代表)
赤嶺政賢氏(共産党県委委員長)
山川仁氏(れいわ新選組県第4区総支部長)
新垣邦男氏(社民党県連顧問)
和田知久氏(参政党沖縄1区国政改革委員)
高良鉄美氏(社大党委員長)
司会 新垣和也(琉球新報社政経グループ長)