手作り楽しみ、つながる場 沖縄・国頭、道の駅で「うない市」


手作り楽しみ、つながる場 沖縄・国頭、道の駅で「うない市」 うない手作り市の会場でワークショップを楽しむ来場者=4日、道の駅ゆいゆい国頭・屋外ステージ
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 【国頭】国頭村内在住の女性グループが運営するイベント、「第10回うない手作り市」が4、5の両日、国頭村の「道の駅ゆいゆい国頭」で開催された。国頭村に関わる女性(うない)たちが「物づくりにこだわり、地域で頑張る女性と、その一歩を応援したい!」との思いで6年前から開催。地域の良さを発信しようと今回は17組の多種多様の物販やワークショップがあり、来場者らを喜ばせた。

 ゴールデンウイーク中の開催となり、村内外から多くの人々が訪れ、にぎわいを見せた。コロナ禍により一時中断を余儀なくされたが、2年前に再開した。

 イベントは、自分たちの楽しみや仲間との交流をメインに、手作りにこだわる。来場者と共に楽しもうと、地道に活動を続けてきた。来場者の口コミやSNSなどを通じて、村内外に広がり、多くのファンが心待ちにしているイベントに成長した。

 ワークショップに参加したのは山帰来工房(ミニ草履)やあみむのき(マーニかご)など。candypop(皮小物・布小物)やasian bootee.handmade(ハンドメイド洋服・インド雑貨)などの物販もあった。

 今回も自然素材を生かした多彩な体験教室が開かれ、来場者らは各ブースを回りながら好みのワークショップで、子どもからお年寄りまでが丁寧な指導を受け、和やかに会話を交わしながら作品作りに没頭していた。それぞれが興味津々に出品された作品を眺め、好みの商品を購入し買い物を楽しんだ。

 昨年、SNSで情報を知って参加したという仲宗根明子さん(沖縄市)は「今年は2日間で7種類のワークショップを体験した。自然素材を使ったイベントでとても素晴らしい。ますます国頭ファンになった」と笑顔で話した。

 2018年の初開催から出店し、世話人として携わる村辺土名の知花直子さんは「地元の女性たちが手作りを楽しむ交流の場やデビューの機会を与えるためにスタートした」と振り返る。「回を重ねる度に出店数やリピーターが増え、開催を喜ぶ声が多くなりやりがいを感じている。出店者が楽しむことや交流は会場がアットホームな雰囲気につながり、来場者らを温かく迎え入れ双方が楽しめるのが魅力のひとつなっていると思う」と述べ、継続開催に意欲を見せた。

 次回は7月7日の開催を予定、来場を呼びかけている。

 (新城高仁通信員)