「ボクネンギャラリー」プラザハウスで刷新開業 名嘉さん「気軽に目の保養に」 入場無料 沖縄市


「ボクネンギャラリー」プラザハウスで刷新開業 名嘉さん「気軽に目の保養に」 入場無料 沖縄市 プラザハウス3階に移転リニューアルオープンしたボクネンアートギャラリーで作品に囲まれる名嘉睦稔さん=18日、沖縄市のプラザハウス
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恭子

 木版画家、名嘉睦稔さん(70)の作品を展示販売する「BOKUNEN ART GALLERY(ボクネンアートギャラリー)」が20日、沖縄市のプラザハウス3階に移転リニューアルオープンした。名嘉さんは「ギャラリーは敷居が高いと思われているかもしれないが、芸術は日常のこと。描く側としては見ていただくために描いており、絵は見た人のもの。気軽に立ち寄って目の保養にしてほしい」と話している。

 北谷町美浜にあったボクネン美術館とアカラギャラリーの閉館に伴い、移転した。創業70周年を迎えるプラザハウスへの移転に、名嘉さんは「20代の頃、アメリカの建築デザインってこうなんだなと感心した気持ちを思いだした」と振り返る。ゆったりして人がくつろぎながら過ごせる雰囲気を感じており、「なんだか懐かしい所に戻って来たなという気持ち。客層も今までと違うし、いい効果があるとうれしい」と語る。ギャラリー内には、名嘉さんの生まれ育った光や風のあふれる伊是名島の自然などが描かれた作品が並ぶ。

 イラストレーター時代を入れると画業は50年を超える。幼い頃、セメントや肥料の入っていた袋を破き、地面に置いて鉛筆で絵を描いていたこと、田んぼの泥で日がな一日、牛や馬の形にこねて並べていたことなどを思い起こしながら、「絵を描く上ではまだ若造。気がついたら絵描きだったなという気持ち」と笑う。

 ギャラリーでは今後、企画展も行っていく。現在取り組む新作のシリーズ展示も期待される。今後の名嘉さんの在廊は9月14~15日、10月12~13日、11月16~17日(いずれも午後3時~5時半)。火曜定休。入場無料。 

(石井恭子)