旧盆シーズンの風物詩のエイサーで、一般的には男性が務めることが多い道化役の「チョンダラー」。宜野湾市の伊佐青年会(島袋大南会長)では、昨年から同市在住の石川愛さん(27)が、女性のチョンダラーを指す「サンダー」を初めて務めている。
顔におしろいを塗り、エイサー隊や手踊り隊の間を跳びはね、演舞を盛り上げた。青年会関係者はサンダーは「県内でもかなり珍しい」としている。
高校1年生の頃に友人の誘いで伊佐青年会に入った石川さん。長年手踊りをやっていたが「女子だけどかっこいい踊りをしたい」とサンダーに憧れ、昨年からサンダーになった。
手踊りの演舞中、扇子や四つ竹、衣装の乱れなどを見つけて声をかけるなど「男性には見えない目線」でメンバーを支える。サンダー役を楽しみ「ずっとやりたい」と笑顔で話した。
伊佐自治会の安良城かつみ会長は「彼女は個性あふれるサンダーで、観客を盛り上げる魅力がある」と太鼓判を押した。
(梅田正覚)