最優秀賞に輝いた宮良あゆみさん ＝15日、石垣市民会館大ホール
照屋 大哲 【石垣】八重山の代表的な叙情歌「とぅばらーま」の歌唱力を競う2024年度とぅばらーま大会（同実行委員会主催）が15日、石垣市民会館大ホールであった。予選を勝ち抜いた10～70代の出場者21人が情感豊かな歌声を響かせ、観客を魅了した。最優秀賞に市川平の保育士、宮良あゆみさん（25）が輝いた。
大会はとぅばらーまの継承を目的に毎年旧暦8月13日に開催している。例年、月夜の下、新栄公園で開催しているが、台風13号の影響を考慮し市民会館に会場を変更した。舞台上に照明で再現された満月を背景に、出場者はそれぞれの思いを歌で表現した。会場に詰めかけた聴衆は指笛や拍手を送った。
高校生で初出場して以来、複数回出場している宮良さん。初めての最優秀賞に「とてもうれしい」と安堵（あんど）の表情を浮かべた。月と太陽が同じ道を通るように、私とあなたの心も同じ道をたどるという内容を歌い上げた。「先人たちの思いを込め、自分の歌を表現できた。きょうがゴールではなく、今後も一生懸命磨きながら、歌を残していきたい」と決意した。
