甲子園で開催中の第103回全国高校野球選手権は16日、第3試合(1回戦)で沖縄尚学が徳島の阿南光に快勝。沖縄県勢の春夏勝利は通算100勝となった。
【写真で振り返る阿南光戦】
【甲子園ではなかった! 1963年の県勢初勝利】
2大会連続9度目の夏の甲子園の地を踏む沖縄尚学に対して、阿南光は再編統合される前の新野以来、25年ぶり2度目の出場となった。
沖縄尚学の先発は當山渚、阿南光の先発は森山の両エース。
一回表、阿南光の攻撃はレフトフライ、三振、三振で3者凡退。
一回裏、沖尚の攻撃。2死から3番仲宗根皐が四球で出塁、4番知念大河の左前タイムリーで1点を先制。さらに5番長濱も左前タイムリーで続き、2点目。
二回表、阿南光は先頭の4番高木が右前打で出塁するも、続く打者のバントを沖尚のピッチャー當山が二塁へ送球し、併殺に仕留める。この回、阿南光は無得点に終わり、沖尚2-0阿南光。
二回裏、沖尚は7番知念新が死球で出塁。三振、スリーバント失敗で2死一塁となった後、1番後間は四球を選び、一塁走者の知念は捕手の悪送球で三塁へ。2死一、三塁とし、2番下地が右前適時打を放って3点目を挙げた。
三回表、當山は、阿南光打線を3者連続三振に抑えた。
三回裏、沖尚は1死走者なしから5番の長濱が右前打を放ち1死一塁。続く打者は三振、内野ゴロに倒れ無得点だった。
四回表、阿南光は2死走者なしから3番矢野がセンター前ヒットで出塁したが、盗塁失敗で3アウトチェンジ。ここまで阿南光打線は沖尚エース當山に2安打に抑えられている。
四回裏、沖尚は1死走者なしから9番當山、1番後間、2番下地が3者連続でレフト前へヒットを放ち1死満塁の好機を築く。続く3番仲宗根、4番知念は連続三振に倒れ、追加点はならなかった。沖尚打線はここまで毎回の計7安打を記録している。
五回表、3点を追う阿南光の攻撃は3者凡退で無得点。阿南光は一回から五回まで3人で攻撃を終えている。
五回裏、沖尚は内野ゴロ二つとキャッチャーのファウルフライで初めての3者凡退となった。
六回表、阿南光は4度目の三者凡退で無得点。
六回裏、沖尚は8番の前盛が四球で出塁。送りバントと四球で1死一、二塁とすると、2番の下地がセーフティーバントを成功させて1死満塁に。3番の仲宗根の内野ゴロの間に三塁走者が生還して4点目を追加。続く知念は申告敬遠で2死満塁としたが、5番の長濱はライトフライに倒れた。沖尚4-0阿南光。
七回表、阿南光はピッチャーゴロ、見逃し三振、ショートゴロで3者凡退。
七回裏、沖尚は先頭の6番大城が右前打で出塁。送りバントで1死二塁とし、8番前盛がライト前へタイムリースリーベースを放ち、5点目を追加。さらに2死三塁から1番の後間の打球はショートが好守備を見せたが、一塁手のエラーでセーフに。その間に三塁走者が生還して6-0とリードを広げた。
八回表、阿南光は見逃し三振、ピッチャーゴロ、空振り三振で3者凡退。
八回裏、沖尚は3番仲宗根、4番知念が連続二塁打で7点目を追加。さらに内野ゴロで走者を進めて1死三塁とした後、6番大城の犠牲フライで8-0と突き放した。
九回表、阿南光はこの試合7度目の3者凡退で無得点。沖尚8-0阿南光でゲームセット。沖尚のエース當山は2安打完封の好投だった。
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