大相撲春場所が10日、大阪府のエディオンアリーナ大阪で初日を迎える。日本相撲協会の記録によると沖縄出身力士の人数は2022年に46年ぶりに2桁に達し、今回の春場所は県出身では5人目の幕内力士の美ノ海(前頭13枚目、本名木崎信志)を筆頭に、幕下の嘉陽や宮城ら総勢11人が挑む。
幕内3場所目に臨む美ノ海は、新入幕した昨年11月の九州場所で県出身で24年ぶりに勝ち越した。2場所目の初場所は7勝8敗で負け越すも、気持ちの張りに変化はない。「千秋楽は番付が上の力士に勝てた。負けた取組からも発見が多い」と楽しんでいる。
都道府県で沖縄は16番目に力士が多く、1992年初場所の1人と比べると格段に増えた。美ノ海は「自分が頑張ることで大相撲に入るきっかけになってくれたらうれしい」と語る。
小兵ながら幅広い取り口で県内外の相撲ファンを魅了している今、県勢力士の歩みを振り返る。
(古川峻)