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比嘉もえ「もっとできることあった」デュエットで雪辱へ アーティスティックスイミング日本5位 パリ五輪


比嘉もえ「もっとできることあった」デュエットで雪辱へ アーティスティックスイミング日本5位 パリ五輪 チームAR 演技する日本=パリ郊外
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 比嘉もえ(井村ク)は目を赤くして言葉を詰まらせた。「もっとできることがあったんじゃないかと悔いも残っているけど、自分たちができる最大のパフォーマンスができ、泳ぎ切れたなという思いはある」。アーティスティックスイミング(AS)のチームで5位に終わり、悔しさを抱きながらも現状を受け入れた。

 演技を終えると、笑顔で佐藤友花(ジョイフルアスレティックク)と抱き合った。前日のFRで大減点を取られた佐藤をジャンプさせるリフト技が、この日は2度あった。不安はあったものの「お互い成功できたと分かっていた」。やりきったが、採点は暫定1位に届いておらず「あぁ、終わったんだな」と感じた。

 最終日にノーミスの演技で順位を上げられなかっただけに、力不足という現実を突きつけられた。比嘉はこの日、良い雰囲気で練習ができていたといい「こういう練習が国内にいた頃からできていたら、もっと違ったのかもしれない」と悔やんだ。

 チームでの戦いは終わったが、9日から佐藤とのデュエットが始まる。「悔しさは忘れずに切り替える。できるペアだと思ってるので、ノーベースマーク(最低評価なし)で泳ぎ切りたい」。仲間の思いを背負い雪辱を誓う。