「沖縄用語辞典」の記事一覧

　総体黒漆塗りで、ふたに切り面が施された印籠蓋つくりの文庫。懸子（かけご）を伴う。精緻な螺鈿で、水辺に遊ぶ水鳥の様子を生き生きと描く。文庫はふみぐらともいい、書 ...

　八重山民謡。西表島の古見は古くから造船所などがあり賑わった村。桜や梅の花にもたとえられる美しい娘ブナレーマと、沈香の匂いのする里之子との出会いと別離を謡った内 ...

　１９９３年１２月に創刊され、２００２年６月までに３５号が刊行されている。『新沖縄文学』の廃刊以降、沖縄の状況を総合的に伝える季刊誌として順調に展開している。新 ...

　毎年開かれている県内最大の陶芸公募展。１９７９（昭和５４）年に、県内の伝統窯や現代の沖縄陶芸界を代表する各窯元の自信作を展示紹介し、あらためて郷土の陶芸に対す ...

　南西航空混成団の隷下には、Ｆ４ファントム戦闘機を主力機とした第８３航空隊、南西航空警戒管制隊、第五高射群、南西航空施設隊、南西航空音楽隊がある。２００１年３月 ...

　浦添城跡から発掘された平瓦。牝瓦片に網代模様がつき、型押の「癸酉年高麗瓦匠造」の左文字の銘がある。沖縄で焼いたのか、朝鮮で焼き持ち込んだか不明。癸酉年は１１５ ...

　１８５６～１９１８（安政３．１．１８～大正７．８．１５）　福岡県八女郡の出身。生家は農業を営む。１８７９年に那覇に渡り、尖閣列島を発見、開拓した。多くの水産業 ...

　県道２３号の北谷町浜川から沖縄市上地に至る延長４．７キロの通称。名前の由来は復帰を記念して開催された１９７３年の若夏国体にちなむ。米軍嘉手納基地の一部を開放し ...

　バショウ科の多年草。南アフリカ原産。ストレリチアとも呼ばれる。茎は無く、長い柄をもつ長楕円形の葉が根元から束生する。花は葉の間から出て、周年開花し、切り花用と ...

　１６７２～１７４３（尚貞４～尚敬３１）　絵師。中国に渡り謝天游らに画を学んだ。帰国後は首里城中で画の指導に当たり、殷元良も薫陶を受けたひとり。朱印色（朱肉）の ...

　１９０９～１９７８（明治４２．９．１７～昭和５３．７．２６）　那覇区泉崎に生まれる。父仁王について陶業を学ぶ。戦後、赤絵の再興と釉薬の研究に情熱を注ぎ、壺屋の ...

　スイカズラ科の常緑低木。奄美～沖縄、台湾に分布し、主に石灰岩地域に自生する。方言名はグムル。花は白色で枝先に集まってつく。果実は楕円形で赤熟する。生垣、庭木、 ...

　中国から伝わったとされる沖縄の代表的な揚げ菓子。祝いの席には欠かせない。主材料は小麦粉、卵、砂糖。丸めたたねを揚げると、チューリップ型の割れ目ができる。気軽に ...

　１９６６年６月、琉球政府の裁判所に布令審査権はないとして、高等弁務官が係属中のサンマ裁判、友利裁判を米国民政府裁判所に移送を命じた。自治権拡大運動の中で、移送 ...

　「人間と戦争」がテーマの私設美術館。佐喜真道夫館長所有の普天間飛行場の一部を１９９２年に返還させ、９４年１１月に開館。常設展示に「沖縄戦の図」（丸木位里、俊） ...

　第１尚氏初代の王尚思紹とその家族７人の墓。佐敷町佐敷の自衛隊基地内にある。もとは佐敷の別の場所の崖を掘って造られていたが、粘土層で崩れたため、１７６４年に移転 ...

　里之子筋目の子弟が、一定の年齢に達すれば黄冠に叙せられた。王子家の二男以下及び三司官の嫡子・嫡孫は２１歳、三司官二男以下及び一般里之子家の嫡子は２４歳より。地 ...

　旧暦３月３日の行事。浜下りとも。フーチムーチ（よもぎ餅）やご馳走のお重をつくり、浜下りをする。潮干狩りをして、お重の料理を食べて健康祈願をする。また、この日を ...

　沖縄県などが主催している中高年層を対象にしたスポーツ・文化イベント。冬場の観光客誘致が主な目的。１９８８年以来毎年開催。９７年の第９回では、１７のイベントを実 ...

　旧暦３月の清明祭の時期に摘みとり製造した新茶のことで、中国からの輸入茶を指す。県内では１９０１年ごろから商事会社が中国に製造場をもち、一手に販売しており、支那 ...

　久米村最高の位階で、正議大夫の上位に位置する。金糸の入った紫冠を戴くのが名称の由来。１６２７年に蔡堅が昇位したのが史料上の初見。対内的な呼称は親方で、紫金大夫 ...

　柴差し。旧暦８月１０日ごろに行われる行事。ススキの葉で作ったサンと桑の枝を束ねたものを門や家の軒、屋敷の四隅、畜舎、穀類入れ容器などに差し、悪霊の侵入を防ぐ。 ...

　沖縄本島南部と周辺の離島（伊平屋、伊是名島など含む）で構成する。三山時代の南山の地域に相当。現在も戸籍や住所表示、選挙区など広域区画名で使われている。構成自治 ...