漁港で水揚げされた新鮮な刺身、ボリューム満点の定食も人気 あかちょうちん(名護市)<うちなー味まーい>97


漁港で水揚げされた新鮮な刺身、ボリューム満点の定食も人気 あかちょうちん(名護市)<うちなー味まーい>97 厚切りの刺身が並ぶ「刺身旨い定食」(1200円)
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 名護市のひんぷんガジュマルにほど近い場所にある居酒屋「あかちょうちん」は、前身の店から60年以上続くという老舗だ。名護漁港で水揚げされた新鮮な魚を使った刺し身が売りで、客からは「鮮度がいい」との声がある。2021年から昼営業も始め、ボリューム満点な定食を楽しむことができる。

 店主の息子で昼営業を任されている大城涼平さん(37)によると、同店は元々チェーン店として営業していた。当時の店長の引退により、約35年前に従業員だった父の章玄さん(65)が店を引き継ぎ、家族経営の店として再出発した。店名は引き継いだがメニューは一新し、刺し身を中心としてさまざまな料理を提供する大衆酒場となった。

 昼営業の定食の一つ「刺身旨い定食」は満足感が出るよう厚切りされた刺し身が並ぶ。仕入れによって内容は変わるが、マグロや白身魚は外せないという。県産豚を使い、中がジューシーになるように揚げ方にこだわったヒレかつも人気だ。刺し身とヒレかつの両方を味わえる定食もある。

 毎日訪れる常連客が飽きないように設定された日替わり定食も人気。夜営業でも刺し身やすしは人気だが、昼と異なりハイケイや馬肉など肉料理の注文も多いという。涼平さんは「本来は夜がメインの居酒屋だ。地元の人が気軽に来てくれるアットホームな酒場としてこれから何十年も続けたい」と意気込む。

 昼営業は午前10時半から午後3時。夜営業は午後5時から午前0時。ラストオーダーは昼が午後2時半、夜が同10時。火曜定休。名護市城2の1の15。

 (武井悠)

昼営業を任されている大城涼平さん=10日、名護市城