30時間煮込んだ軟骨ソーキと豚テールの新メニュー 地元客に愛され25年 やかそば(宜野座村)<うちなー味まーい>101


30時間煮込んだ軟骨ソーキと豚テールの新メニュー 地元客に愛され25年 やかそば(宜野座村)<うちなー味まーい>101 やかそばの新メニュー「にかわそば」(大)=宜野座村
この記事を書いた人 Avatar photo 増田 健太

 宜野座村の東海岸を南北に走る国道329号沿い、山を越えると名護市許田につながる県道71号との交差点に、やかそばがある。開店25年を機に、店主の仲宗根今治さん(60)は新メニュー「にかわそば」(大1000円)を2月に完成させた。30時間煮込んだ豚のテールと軟骨ソーキには味が染み込み、もちもちの自家製麺との相性が抜群だ。かつおだしの沖縄そばと豚骨ラーメンを合わせたような一皿は、爽やかさとコクが共存する。季節の葉野菜と宜野座産もずくが載っているのもうれしい。

 店名の通り、創業は金武町屋嘉で、小さなコンテナを使ったパーラーだった。店は繁盛し、隣村への移転後も常連客は絶えず、新型コロナ禍でも通ってくれた。仲宗根さんは「本当にありがたかった。観光客も1割ほどいるが、地元のお客さんのことを考えて、沖縄ならではの料理を追求していきたい」と語る。

 豚の血を使う郷土料理チーイリチャーに加え、ヤギの血を使ったチーイリチャーという珍しいメニューも。豚肉がごろごろと転がる人気の本ソーキそばは大950円。午前4時半に作り始める麺は研究を重ねて2種類の小麦のブレンドに行き着いた。かけそばは大500円、小450円。とろっとした熱々の野菜炒めが載る野菜そば(大950円)もうまい。営業は午前10時半から、ラストオーダー午後8時。定休日なし、元日休み。宜野座村松田2851の1。電話098(968)7315。

 (増田健太)

店主の仲宗根今治さん(左)とアルバイトの宮里侑和さん