新バスターミナル、10月運用開始


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那覇市のゆいレール旭橋駅前に、2015(平成27)年9月から建設が進められていた新しい那覇バスターミナル。いよいよ10月1日(月)から運用を開始します。那覇バスターミナルは、地上11階、地下1階建ての複合施設「カフーナ旭橋A街区」の1階と地下1階。那覇の新しいランドマークとなる複合施設には、商業施設「那覇オーパ」や県立図書館なども入居し、旭橋周辺エリアはますますにぎわいを見せそうです。

(写真1)複合施設「カフーナ旭橋A街区」※写真1、2はCGによる完成予想図(提供:旭橋都市再開発株式会社)

新那覇バスターミナルが開業する旭橋駅周辺は、戦前から那覇市の交通の結節点として重要な役割を担った地域です。かつては海の中にあり、現在も残る県指定遺跡「仲島の大石」は海中に立っていたといいますが、明治末から大正期に埋め立てが進み、1914(大正3)年には、この地に軽便鉄道のターミナル駅である沖縄県営鉄道那覇駅が建設されました。駅前一帯には旅館や飲食店が立ち並び、にぎわいを見せていたそうです。

 44(昭和19)年10月10日の空襲により駅は焼失しましたが、戦後、59(昭和34)年に那覇駅跡地に旧那覇バスターミナル、2003(平成15)年にはゆいレール旭橋駅が設置され、現在に至るまで那覇市の交通の要衝であり続けてきました。

(写真2)カフーナ旭橋A街区は、ゆいレールの駅や南側の街区と歩行者デッキで結ばれており、歩いての移動も便利です※写真1、2はCGによる完成予想図(提供:旭橋都市再開発株式会社)

11階建て複合施設も誕生

新那覇バスターミナルが開業するのは、複合施設「カフーナ旭橋A街区」の地下1階と1階。地下1階がバス駐車場、1階が乗降場、待合室、営業所となっています。多言語対応の案内板も整備され、外国人観光客の利便性も向上します。

複合施設には、沖縄県立図書館(3~6階)、グッジョブセンターおきなわ(6階)、沖縄観光情報センター(2階)などの公共公益施設、商業施設の那覇オーパ(2~3階)、事務所(7~11階)などが入居。約350台収容の駐車場も備え(4~8階および屋上)、県民にとって利便性の高い魅力的な空間となっています。

複合施設の竣工式は9月23日(日)。入居する各施設は、準備が整い次第、順次オープンします。県立図書館は12月の開業を予定しています。

旭橋駅周辺の再開発

ゆいレール旭橋駅周辺は、モノレールの駅とバスターミナル、官公庁施設が隣接する恵まれた立地。しかしながら、老朽化した建物の多くが更新時期を迎えているなどの課題も抱えていたため、旭橋都市再開発株式会社が主体となり、都市再開発法に基づく再開発が進められてきました。

全体で5つの街区の整備が行われ、南側(南工区)の4街区はすでに整備済。このたび9月に竣工する北側(北工区)のカフーナ旭橋A街区は、土地の有効高度利用を図り、さまざまな機能を複合させた施設となっています。

ゆいレール旭橋駅とバスターミナル、また各街区は歩行者デッキで結ばれ、歩行者の利便性が向上。エレベーターも整備され、バリアフリーにも配慮した設計となっています。

 

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(2018年9月20日 週刊レキオ掲載)