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泡盛、韓国で高級路線を目指す 刺し身、和牛と…ホテルやソムリエにPR 比嘉酒造


泡盛、韓国で高級路線を目指す 刺し身、和牛と…ホテルやソムリエにPR 比嘉酒造 5日、ソウルで開かれた比嘉酒造のイベント
この記事を書いた人 Avatar photo 共同通信

 【ソウル共同】泡盛「残波」で知られる「比嘉酒造」(読谷村)が5日、ソウルで新ブランドの紹介イベントを開いた。ホテル支配人やソムリエら約50人が参加。創業者の名を冠した古酒など3商品を紹介した。韓国では手頃な国産焼酎が一般的だが、和洋の高級レストランなどへ売り込むことで、高級路線での市場展開を目指す。

 イベントでは、琉球王国時代にさかのぼる泡盛の歴史を説明した上で「冷やして白身魚の刺し身と一緒に」「和牛と相性が良い」などと、商品と料理の合わせ方を解説した。

 比嘉酒造の太田敏取締役営業統括本部長は「韓国には(泡盛と同様)コメで造る伝統蒸留酒があり、古酒への理解も深い」と手応えを語った。

 韓国で輸入販売する「熊谷酒類」の熊谷謙社長によると、輸入の蒸留酒は高税率のため販売価格が日本の4~5倍ほどになる。特に今回の商品はレストランで1本10万~130万ウォン(約1万1千~15万円)という高価格帯となるが、食の高級志向が強まる韓国市場に期待をかける。

 ワイン輸入業の丁海康(チョンヘガン)さん(49)は「どんな和食とも合う。キレのある味わいをPRできそう」と話した。