学生ら熱心にメモ 就職フェアに390人 沖縄 


学生ら熱心にメモ 就職フェアに390人 沖縄  大学生や専門学校生らが参加する「就職フェア2025 合同企業説明会」=2日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟
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 2025年春卒業予定の大学生や専門学校生らを対象に「就職フェア2025合同企業説明会」(琉球新報社主催)が2日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟で開かれた。県内外54社が出展。390人の学生らが会場を訪れ、各企業を分析しようと業務や労働環境などを詳しく確認した。

 コロナ禍から県内の経済活動が回復して各業種で人手不足が進み、学生優位の「売り手市場」となっている。ブースでは、各社の人事担当者が事業概要や実績などを熱心に説明するなど、人材獲得に力を入れる様子が見られた。学生らは真剣な表情で担当者の説明にうなずいたり、メモを取ったりしていた。

 沖縄国際大3年の学生(21)は金融業への関心が高く、沖縄振興開発金融公庫や県内地銀3行の説明会に参加。「ファイナンシャルプランナーなどの勉強をして金融業界に興味を持った。説明を聞き、自分を成長させられる業界だと感じ、さらに就職したくなった」と話した。

 ANA沖縄空港の人事課に務める譜久里架さんは「旅行需要も回復する中、空港の地上の仕事に少しでも興味を持ってもらうよう説明した。『成長』や、自分で考えて動く『考動(こうどう)』、『挑戦』ができる、日々の業務に柔軟な対応ができる人材を求めたい」と語った。

 (松堂秀樹)