県酒造組合の佐久本学会長らは18日、「琉球泡盛で乾杯を推進する条例」の制定を求め、県議会の中川京貴議長に陳情書を提出した。
2019年にも制定を目指していたが、「乾杯」の文言記載に関して県議会委員会で意見が割れ、条例案提出に至らなかった。佐久本会長は「泡盛の文化歴史を知ってほしいという意味合いも込められている。ぜひ制定してほしい」と力を込めた。
陳情書は関係11団体の連名。地酒振興の見地から全国の県や市町村で160件の乾杯条例が制定されていることや、ユネスコ無形文化財にも泡盛が登録提案されていることを強調した。
陳情は県議会9月定例会に提出する。中川議長は「どういう方法で制定できるのか考えていきたい」と語った。
条例制定を巡っては19年の県議会経済労働委員会で、「乾杯を促進」の文言に対し、アルコール依存症や飲酒運転の問題を考慮すべきとの意見などが上がり、折り合いが付かなかった。
(新垣若菜)
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