名護市辺野古の新基地建設をめぐり、沖縄防衛局は6日、埋め立て予定区域内外のサンゴの移植作業を再開した。同局が本紙取材に明らかにした。沖縄県は6日、すぐに移植作業を再開しないよう沖縄防衛局長に行政指導していた。
これまで県は移植許可の条件として、サンゴ保護などのため台風期や高水温期などを避けることを求めていた。沖縄周辺には6日現在、台風9号が接近しており、作業は許可条件に反する可能性が高い。
県は3日、サンゴ移植の許可を出す際に付した条件を沖縄防衛局が守っていないとして、移植の許可を撤回したが、野上浩太郎農相は5日になって撤回効力を一時的に停止していた。