沖縄県内コロナ809人最多 旧盆中の感染事例も 重症35人(8月26日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 県は25日、10歳未満から90代までの809人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。今月19日の768人を上回り、過去最多を更新した。感染者の中には旧盆期間中のウークイ(22日)に親戚で集まったというケースも2例確認されている。県外との往来に起因する感染も増加傾向にあり、本土のお盆期間や旧盆に人出が活発化した影響が、今後の感染者数に跳ね返って現れる可能性がある。

 25日時点の入院患者は713人で、うち重症も35人と過去最多を更新した。中等症患者の病床も逼迫(ひっぱく)しており、玉城デニー知事は同日の記者会見で、酸素投与が必要な中等症病床は本島で91・4%、八重山地域では100%に達したと説明し、危機感を訴えた。

 25日の新規感染者809人の年代別は20代が最多の148人で、40代135人、30代131人、10代121人、50代100人、10歳未満88人と続いた。70代以上は36人。推定感染経路が判明しているのは809人のうち385人。内訳は家庭内234人、職場内55人、友人・知人44人、施設内31人、飲食4人、その他17人。部活動を通じた感染事例も複数確認されている。

 直近1週間の10万人当たりの新規感染者数は312・99人で、全国ワーストが続いている。緊急事態宣言が続き、県民の緩みや自粛疲れが指摘される一方で、県外との往来に起因する「移入例」も増加傾向にある。8月17日から23日までの1週間は79人で、そのうち50人は県外在住者だった。

 米軍関係は25日、嘉手納基地11人などを含む40人の新規感染の報告があった。

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