酸素供給の新装置、全国で初めて設置 2カ所目の入院待機所が沖縄市に開設


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全国初の酸素供給ユニットを備えた、県内2カ所目となる入院待機所=1日午前、沖縄市体育館(高辻浩之撮影)

 【中部】県は1日、新型コロナウイルス感染症で入院が必要な患者を一時的に受け入れる入院待機施設を沖縄市諸見里にある沖縄市体育館に開設した。病床逼迫(ひっぱく)の緩和を目的に、南部の施設に続き県内2カ所目となる。病床数は20床。医師1人、看護師5~8人が常駐し、24時間体制で受け入れる。酸素投与などは従来設置される酸素濃縮機ではなく、安定した酸素流量を濃縮機よりも多く供給できる装置「酸素供給ユニット」を設置した。

 県によると、入院待機などの臨時施設での設置は全国初。停電時でも使用できる。同日、運用開始前に報道陣向けに公開された。

 県では8月25日に過去最多の809人の陽性者を確認した。県疫学統計・解析委員会によると、8月29日時点の入院すべき患者数は900~1100人と見込まれ、150~350人が自宅などでの療養を余儀なくされている可能性がある。

 県感染症対策課の嘉数広樹課長は「逼迫する医療機関の負担や陽性者の不安を和らげることができる。救急搬送の待機時間が長くなっている現状もあるので、その緩和にもつなげたい」と語った。同施設では、1日午後5時から患者の搬送を始める。

 

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