沖縄で29人がコロナ感染 療養者は最悪レベル脱する(10月13日朝)


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 沖縄県は12日、10歳未満から90代の29人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。県が警戒レベル指標の一つに定めた療養者数は327人となり、最も高い第4段階(感染まん延期)から第3段階(感染流行期)に下がった。約7カ月ぶりに、七つある指標の全てが第4段階を脱した。

 県の警戒レベル指標は(1)療養者数(2)病床占有率(3)重症病床占有率(4)新規感染者数(直近1週間)(5)感染経路不明割合(同)(6)新規PCR陽性率(7)重症化率(同)―の七つ。ことし3月18日に新規感染者数が第4段階となって以来、いずれかの指標が第4段階だった。

 12日の新規感染者は前週の同じ曜日を9人下回り、減少傾向は続いている。ただ、新規感染者29人のうち23人は感染経路が不明だった。

 県の糸数公技監は「1日だけの数なのでしっかりみないといけないが、昨日(11日)までとは違うパターンだ。8人で会食して感染した人もいる。接触者を追えず、あちこちで感染者が広がっている可能性もある」と警戒感を強めた。

 新規感染者の年代別内訳は10歳未満6人、10代3人、20代5人、30代1人、40代6人、50代2人、60代3人、70代2人、90代1人だった。

 米軍関係の新規感染者はいなかった。

 新型コロナウイルスの感染状況を分析する県疫学統計・解析委員会は同日、1人の感染者が何人に感染させるかを示す実効再生産数について、先週(4~10日)の沖縄本島の値は0・37(速報値)と発表した。今週(11~17日)の新規感染者は100人以下に減少し、入院患者も50人以下になると推定した。

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