コロナ感染、本部町が全体の23% 町は26日に無料PCR実施(12月23日朝)


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 沖縄県は22日、新たに10歳未満から60代までの6人の新型コロナウイルス感染を確認した。12月1~22日の県内の感染者数は85人で、居住地別ではうち20人(23・5%)が本部町となっている。町によると、12月に入り忘年会などで人が集まる機会が増え、感染が散発的に広がっている。

 本部町を含む北部保健所管内(離島含む8町村)では、11月の感染者数はゼロだった。12月は3日以降、本部町で感染確認が相次ぎ、22日時点で北部保健所管内の感染者21人のうち20人を同町が占め、県全体の4分の1に迫る。県は21日、離島を除く本島北部の5町村に対し「コロナ感染拡大注意報」を出した。

 県によると、本部町では飲食店を介した感染から増え始めたが、経路が追えない事例が散発している。県の担当者は「市中感染の可能性もある」と指摘。町によると、夜間の忘年会で十分な換気がされず密な状況があったほか、町内を訪れる観光客も増加傾向にあり、人の流れが活発化している。感染の広がりを受け、町は26日、町役場駐車場で無料のPCR検査を実施する。対象は2週間以内に飲酒を伴う会合に参加した町民や、町内にある接待を伴う飲食店従事者ら。町の担当者は「症状があれば医療機関での検査になるが、それ以外の対象者にはこの機会に検査を受けてほしい」と話した。(當山幸都)


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