アンパンマン奉納 コザ山仁王院球陽寺に相次ぐ、幼い子亡くした親ら


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アンパンマンの石像について語る前住職の帰依龍照さん=沖縄市のコザ山仁王院球陽寺

 【沖縄】沖縄市山里の寺院、コザ山仁王院球陽寺でアンパンマンの石像奉納が相次いでいる。幼い子どもを亡くした遺族らが、寺院に永久に読経を依頼する「永代経」によって複数の石像を奉納している。

 アンパンマンが大好きだった子どもの葬儀を、たくさんのキャラクターグッズに囲まれて執り行ったことがきっかけになった。帰依龍照前住職は「遺族のお子さんを思う気持ちを大切にしたい。アンパンマンなどのキャラクターは目に留まり、心に残りやすい。地域の子どもたちも、触って手を合わせている」と語る。

 同寺院は中国の福建省産の自然石を「コザビジュル(寺宝・コザ媼(おうな))」として受け継いできたが、古くなりひびが入っていた。今後はアンパンマンの石像を新たな「コザビジュル」として大切に受け継いでいくという。
 (宮城隆尋)


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