2月末で営業を終えた那覇市の牧志公設市場衣料部・雑貨部の建物を所有する那覇市が、建物をシンバ・ホールディングス(安里繁信CEO)に有償譲渡する方向で最終調整していることが1日、分かった。同社は今後も商業施設として活用し、具体的な内容は通り会など地域との意見交換もしながら決めるという。
複数の関係者が明らかにした。譲渡額は数千万円で月内に契約を結ぶ。5月からリニューアルに向けた作業を進め、年内の開業を目指す。関係者の1人は今後の活用法について「公募もアイデアの一つだ」と話した。
両部の建物は1982年に完成した。平和通りに面した好立地を生かし、中心商店街の活性化に寄与するとの期待も大きい。
同じ建物内にある那覇市の「マチグヮー総合案内所ゆっくる」と公衆トイレについては、市が引き続き現在の場所を借りて設置を継続する。通り会の会議室などとして使われている「商人塾」は本年度で廃止する。代わりに、通り会などが市ぶんかテンブス館の会議室を借りる際に使用料を全額補助する。 (伊佐尚記まとめ)
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