飼育が困難といわれるマダライルカの赤ちゃんが5月10日、沖縄県恩納村のルネッサンスリゾートオキナワで誕生した。母子が海中で寄り添うように元気に泳いでいる。同ホテルによると飼育下での出産例は国内で3例目と珍しく、スタッフらが日々の成長を見守っている。
赤ちゃんはオスで「アニス」と名付けられた。出産翌週の17日の体重は9・5キロだったが、30日には11キロになった。母親「ヒソップ」の指導の下、泳ぎがうまくなっているという。飼育担当の古堅世菜(せな)さん(25)は「尾びれが出始めて、20分ほどかけて分娩(ぶんべん)した。元気に泳いでくれて安心した」と目を細めた。
神奈川県から家族で訪れた大石昌志さん(41)は「思ったより小さくてかわいかった」と話した。6月1日からは有料の見学プログラム(3千円)で一般公開している。問い合わせは同ホテル(電話)098(965)0707。
(増田健太)
【関連記事】
▼ハブのいる島、いない島の差って? 沖縄県民とハブの深い関係とは?