避難中でも「学びたい」 来県のウクライナ学生3人 戦禍の母国、沖縄と重ね「復興に希望」


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支援者宅の食事会でお好み焼きを食べながら会話を楽しむ(右から)カタリーナ・シェフチェンコさん、ソフィア・バルチュクさん、ヤーナ・シュマクさん=5月31日、沖縄市内

 ロシアの侵攻を受けるウクライナから、5月下旬までに来沖した避難者が沖縄県内で支援を受けながら新たな生活をスタートさせている。大学生のソフィア・バルチュクさん(20)とヤーナ・シュマクさん(21)、高校生のカタリーナ・シェフチェンコさん(17)は、那覇市内の日本語学校に通い始めた。3人は「せっかくの機会だから、いろいろ学びたい」と前向きだ。

 3人はウクライナにいた時から日本文化に興味があり、避難先に日本を希望した。真っ先に受け入れを表明したのが那覇市内の日本語学校だったため、県内に避難することになった。

 5月31日、3人は沖縄市内の支援者宅に招待され、一緒に食事を楽しんだ。ウクライナでも大人気の日本アニメ「ナルト」は、出身地が違う3人にとって共通の話題。好きなキャラクターの話になると「イタチが好き」「私は自来也(じらいや)」など、盛り上がりを見せた。滞在中の楽しみについて、最年少のカタリーナさんは「日本語を勉強したい。友達もたくさんつくりたい」と目を輝かせた。ウクライナでも日本語を勉強していたといい、はにかみながらも「漢字が書ける」と明かした。ソフィアさんとヤーナさんも「水族館に行きたい」「海で泳ぎたい」と話した。

 カタリーナさんは戦況が悪化しているウクライナ東部出身。現地での体験に話題が及ぶと、言葉に詰まった。西部出身のソフィアさんとヤーナさんは「言葉にできない」と説明しつつ「ニュースでいろいろ報じられているが、正確な情報もあれば間違っているものもある。いろんな見方があることを知り、自分の頭で考えてほしい」と語る。

 3人は戦争で壊滅的な被害を受けた沖縄の歴史を知っている。ウクライナも沖縄のように復興できるか問われると「オフコース(もちろん)」と力強く語った。 (稲福政俊)


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