金武町伊芸区の民家で銃弾のような物が見つかった問題で、在沖米海兵隊は8日、琉球新報の取材に「慎重に管理された実弾射撃訓練で使用されたどの兵器システムでも発射できなかった」と回答し、隣接する米軍キャンプ・ハンセンからの流弾の可能性を事実上否定した。
海兵隊は回答で、見つかった銃弾のような物は「古く腐食していた」とし、直近の6~7日に銃器で発射されたという可能性を否定した。
仲間一金武町長は8日、原因が特定されるまでキャンプ・ハンセンでの訓練中断を関係機関に求める考えを示した。一方で、木原誠二官房副長官は同日の記者会見で「事案の内容を把握していくことが大切だ」と述べ、現時点で米側に働き掛けをする考えは示さなかった。伊芸区では8日、キャンプ・ハンセンから訓練に伴う射撃音は午後8時ごろまで確認されなかった。
(塚崎昇平まとめ)
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