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オリオンビールが所有の軍用地を売却 数十億円規模か 沖縄県内の投資会社に キャンプ・キンザー内の計4.6万平方メートル 


オリオンビールが所有の軍用地を売却 数十億円規模か 沖縄県内の投資会社に キャンプ・キンザー内の計4.6万平方メートル 
この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
会見で米軍牧港補給地区に所有する土地の譲渡を報告するオリオンビールの村野一社長(右)=1日、那覇市久茂地の琉球リースビル

 オリオンビール(豊見城市、村野一社長)は1日、同社が所有する米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー、浦添市)の土地計4万6855平方メートルを投資会社「琉球キャピタル」(那覇市、池端透社長)が設立した「特定目的会社カフー」に売却すると発表した。金額は非公表だが、琉球キャピタルによると数十億円規模に上るという。

 オリオンビールは以前に浦添市城間に本社機能を有していた関係で、2008年以来キンザー内に用地を所有していた。今回の売却を通して資産ポートフォリオ(構成)を再構築し、本業である酒類清涼飲料事業と観光不動産事業に注力する。

 琉球キャピタルは琉球銀行や沖縄電力など県内主要17社が出資し2020年に設立した。「琉球ファンド1号投資事業有限責任組合」を組成し、資金繰りに困る県内企業を支援し、県外や海外企業の買収による地元資産の流出防止に取り組む。

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