米軍普天間飛行場周辺で土壌から高い値の有機フッ素化合物(PFAS)が検出されている問題を巡り、玉城デニー知事は16日午前の定例会見で「調査の実施に向け、調査地点の選定や調査手法など現在検討・調整している」と述べ、行政として土壌調査を進める考えを示した。
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着手時期については「検討している」として明言しなかった。PFAS汚染を巡って、土壌については国の基準値が設けられておらず、県は7月、環境省に基準設定などを要請していた。
また、27日の安倍晋三元首相の国葬を巡って、玉城知事は「県としての弔意は既に示した」と述べ、当日は県庁などで半旗掲揚をしない方針を示した。玉城知事自身は既に国葬を欠席する意向を示していた。
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先島諸島での有事を想定した避難用シェルター整備を政府が検討しているとの報道を受け、玉城知事は内閣官房に事実確認したことを明らかにした。その上で「調査検討の経費を概算要求しているが、シェルターの整備場所については現時点では検討していないという回答だった。国の検討状況を注視したい」と述べるにとどめた。
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