八重瀬町の新垣町長、旧統一教会との関係断絶を明言せず 「はなから断絶、人間同士の関係としていかがなものか」


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八重瀬町の新垣安弘町長

 【八重瀬】世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体の講演会に参加したことが明らかとなっている、沖縄県八重瀬町の新垣安弘町長は19日、町議会9月定例会一般質問で、今後、教会側との関係を絶つかどうか問われ「県議会や国会で議論されている。そこに関心を寄せながらどうあるべきか考えたい」と関係を断つとは明言しなかった。神谷信夫氏への答弁。

沖縄県内3首長、「旧統一教会」と接点

 政治家が教会側の会合などに出席することで、広告塔となりうるのではないかと指摘された新垣町長は「広告塔として使うというよりも自分たちが純粋にやっていることを理解してもらいたいという思いの方が強いのではないか。はなからお宅とは(関係を)断絶しますというのは人間同士の関係としていかがなものか」との見解を示した。

 新垣町長は今年1月の町長選で自民、公明の推薦を受け、無投票で再選した。本紙が8月に実施した旧統一教会に関するアンケートでは、選挙協力は受けていないとしたが、関連団体のイベントには出席したと回答し、その理由については「講演会への案内があった」と説明した。

 旧統一教会と政治との関係を巡っては、岸田文雄首相が「関係を断つよう徹底することが重要だ」と表明している。

(照屋大哲)


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