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元白梅学徒として沖縄戦体験を語り継いできた中山きくさんが12日、死去した。94歳だった。中山さんは県立第二高等女学校で白梅学徒隊として動員され、野戦病院で負傷兵の看護にあたり、本島南部で悲惨な戦場を目の当たりにした。
1995年、沖縄戦から50年の節目に元白梅学徒隊戦争体験をまとめた「平和への道しるべ」を白梅同窓会として刊行。それ以降、「平和の語り部」として次の世代に戦争体験を語り継いできた。また1999年には、9の元女子学徒隊で結成された、戦争体験を語り継ぐ「青春を語る会」の代表としても活動を開始。2007年には歴史教科書での「集団自決」(強制集団死)の日本軍による強制の記述を削除した教科書検定意見の撤回と、記述の回復を求めた県民大会の共同代表として活動。
また、辺野古新基地建設やオスプレイ配備反対など戦後も過重な基地負担が集中する沖縄の現状と平和や命の尊さを訴え続けてきた。
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