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小生由紀さん、全日本柔術V 競技の魅力PR ジム主宰の夫・隆弘さんは3位


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全日本マスター柔術選手権で優勝した小生由紀さん(左)と3位入賞した夫の隆弘さん=名護市港のグランドスラム沖縄A・P・P

 【名護】名護市の総合格闘技ジム「グランドスラム沖縄A・P・P」の小生由紀さん(40)がこのほど、神奈川県の横浜武道館で開催された日本最大規模の大会「全日本マスター柔術選手権」の紫帯の部で優勝した。夫でジムを主宰する小生隆弘さん(40)も茶帯の部で3位に入賞。小生さん夫妻は「柔術や総合格闘技に興味を持ってくれる人が増えれば」と本島北部で裾野が広がることを期待している。

 由紀さんが出場したのは53.5キロ以下の女子ライトフェザー級。長い手足を生かした下からの三角締めや腕ひしぎ十字固めなどが得意技で、試合でも終始相手の動きを制御しながら一本を狙って攻め続け、逆転勝ちするなど全勝した。

 隆弘さんは64.0キロ以下の男子ライトフェザー級に出場。高校時代に福島県代表としてレスリングで国民体育大会に出場した経験もあり、強力な組み力や、試合展開を読みながら絞め技や関節技を狙える技の豊富さなどが強み。日本トップクラスの14人で争われたトーナメントで勝ち進んだ。紫帯以上の上級者の部門でメダルを獲得した県勢は小生さん夫妻のみだった。

 本島北部にはブラジリアン柔術や総合格闘技などを学ぶ環境がほとんどなく、隆弘さんが2016年6月に市港にジムを開設した。隆弘さんは「名護を拠点にしても全国で上位に入ることを証明できた。けがが少なく健康目的でも始められる魅力のある競技だ」、由紀さんは「一番弟子の50歳の女性も白帯で優勝した。何歳からでも楽しめる競技なので、興味のある人はぜひ一緒に練習を」と話した。
 

(松堂秀樹)