【うるま】うるま市伊計島の「セーナナー御嶽」裏手の保安林が1月、何者かによって許可なく伐採され、道が作られているのが見つかった。道はインターネットなどでパワースポットとされる場所につながっていた。伊計島ではたびたび拝所などが荒らされる事案が発生しており、伊計自治会は昨年、島の自然や文化を保存するための伊計島憲章を制定していた。玉城正則自治会長は「勝手に島を荒らさないでほしい」と憤っている。
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保安林は森林法に基づき伐採が禁じられている。伐採で作られた道は、丸い鏡がはめられた岩や水がめなどがあり、ネットでパワースポットとして紹介されている海岸に通じていた。鏡などは、玉城会長によると約10年前に島の外部の人が無断で作ったものだという。
事案が発覚した1月時点では、パワースポットにつながる道とは別の伐採された道も見つかっていた。その後、その道は土地を借りていた民間事業者が管理のために伐採したことが分かった。民間事業者は、パワースポットにつながる道には関与していないという。その事業者は自治会に謝罪し、道に植栽した。
(古川峻)
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