沖縄県宮古島市城辺保良の海岸で5日、通称「パンプキン鍾乳洞」付近に係留していたカヤック複数艇が流され、シーカヤックツアーの参加者やガイドら5~58歳の男女計21人が一時、岸に戻れなくなった。その後、別のガイドらが救助に向かい、全員が救助された。このうち男性(25)が擦過傷の軽傷を負ったが、他にけが人はいないという。
パンプキン鍾乳洞は内部にカボチャ型の岩があり、パワースポットなどとして知られる。洞までは整備された道はなく、カヤックなどで渡るツアーが人気となっている。洞の入り口は潮位によって海面の高さが変化する。地元では御嶽(うたき)としてあがめられていることなどから、洞や周辺環境の保全の取り組みが進められている。
宮古島署によると、5日午後5時10分ごろ「乗ってきたカヤックが流された」とツアー参加者から110番通報があった。何らかの理由で乗ってきたカヤックが流されたという。