9月29日までの毎週水曜と日曜、県内の路線バスやコミュニティーバスに終日無料で乗れる「わった~バス利用促進乗車体験事業」が4日、始まった。朝の通勤時間帯には多くの乗客が路線バスを利用した。玉城デニー知事も那覇市泉崎の那覇バスターミナルから県庁北口までの1区間、路線バスに乗って出勤した。
同事業は、交通渋滞の緩和に向けて、県民にバスに実際に乗ってもらい、バス移動の良さを知ってもらうことで自家用車から公共交通利用への転換を後押しすることを目的としている。バス会社の減収補塡(ほてん)などに国の臨時交付金約2億1400万円を使う。
バスの車内にあるQRコードからアンケートに答えると、無料乗車日限定で商業施設や飲食店など450店舗以上で使えるクーポンがもらえる。
高速道路を走るバス、リムジンバス、定期観光バスなどは対象外。詳細は「わった~バス感謝祭 乗りほ~DAY」で、公式ホームページを検索できる。
衆院議員時代以来、約6年ぶりにバスに乗ったという玉城知事は「外の風景を眺めながらの移動、バス車内の独特の雰囲気など、車で移動するときとはまた違った雰囲気を久しぶりに味わうことができた。今までバスに乗っていない、あるいは長らく乗っていないという人も、この機会にぜひ乗車してもらい、『今日、バスで行かない?』と呼びかけて、目的地への楽しいひとときをバスに乗って過ごしてほしい」と話した。
県は年内をめどに乗客のアンケートを分析し、バス利用促進に向けた取り組みに活用する方針。