【ワシントンで石井恵理菜】沖縄県の玉城デニー知事は8日午後(日本時間9日未明)、米国に到着した。首都ワシントン郊外のダレス国際空港(バージニア州)で報道陣の取材に応じ、宜野湾市長選挙で元職の佐喜真淳氏が当選したことについて「有権者の方が候補者の政策を見て判断した結果だと受け止める。市民の声をあまねく行政に生かし、市長として職務にまい進していただくことを期待したい」と述べた。
玉城知事は米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題について、佐喜真氏や、落選した桃原功氏ともに「普天間の固定化を避けるとという点で一致していた」と指摘。普天間飛行場移設を巡る名護市辺野古の新基地建設について、「普天間の危険性除去、その手法は、沖縄県と(日本)政府で考え方がかなり違うところがある。訪米活動を通じて米国の関係者に対して、沖縄県の考え方を訴えていく」と語った。
玉城知事の訪米は知事就任後4回目で、米国内で米軍基地問題の現状を訴え、15日に帰国する。国務省、国防総省で政府関係者らと面談し、相次いで明らかになった在沖米兵による性的暴行事件に抗議し、再発防止を申し入れる予定。
現地時間の9日には、米国保守系のシンクタンク、ハドソン研究所のシンポジウムに臨むほか、米議会調査局関係者と面談する予定。夕方にはワシントンDC沖縄会との懇親会にも参加する。
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