県内建設業最大手の国場組(那覇市、内間耕社長)は13日、2024年6月期決算を発表した。コロナ禍の収束で社会経済活動が活発化する中、ホテルをはじめとする大型民間工事や大型土木工事など受注工事が進行し、売上高は前期比11.9%増の356億9千万円だった。
経常利益は同33.0%増の32億6400万円、純利益は同25.9%増の22億3千万円だった。2期ぶりの増収増益。
グループ(主要19社)決算は建設業が好調に推移したほか、ホテル業も観光の回復を背景に堅調な業績を維持したことなどで、売上高は前期比14.1%増の929億4200万円だった。経常利益は同17.7%増の68億9500万円、純利益は同11.0%増の48億5600万円を確保。前期に続き増収増益となった。
主力の建設業について、国場組は「観光業の回復を背景とした設備投資再開などで引き続き好調を維持できると思われる」と見通した一方、「資材・労務費の高騰や時間外労働の上限規制も相まって、建設業における担い手不足のさらなる深刻化など、事業を取り巻く環境は決して楽観視できない状況にある」とした。
その上で今後の事業展開について、技術者採用の強化、ICTツールの活用による現場業務の効率化など、生産性向上に向けた取り組みを進めるとした。