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政府の「中国から攻撃」は詐欺、監視すべきは実害を出す米軍 小波津正光さん(お笑い芸人)<米兵事件続発 わたしの視点>2


政府の「中国から攻撃」は詐欺、監視すべきは実害を出す米軍 小波津正光さん(お笑い芸人)<米兵事件続発 わたしの視点>2 小波津正光さん
この記事を書いた人 Avatar photo 吉田 健一

 今回発覚した米兵による性暴力事件に対しては怒りしかない。「軍隊は住民を守らない」という79年前の沖縄戦の教訓に通じるものがある。

 日本政府は今、台湾有事を理由に沖縄県内で自衛隊の増強を進めている。先日、北大東村に航空自衛隊移動式警戒管制レーダー運用部隊を配備する計画が明らかになったが、監視すべきは中国ではなく実害を出している米軍ではないか。

 政府は「中国から攻撃される」と不安をあおるが、詐欺だと思っている。実際に被害を生み出しているのは米軍の方ではないか。一方、根元にも目を向ける必要がある。戦争でもうかる人がいる限り戦争はなくならない。その意味で平和な方がもうかることを示さなければならない。

 20年前の沖国大米軍ヘリ墜落事故を機に舞台「お笑い米軍基地」をやっているが、20年前のネタが今も通用する。沖縄の置かれた現状が変わらないことを意味しており、米軍は常にネタを提供してくる。観客からこれからも舞台を続けてと言われるが、本当はなくなることを願っている。

 (吉田健一)