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安保の人身御供ではない 元山仁士郎さん(「辺野古」県民投票の会)<米兵事件続発 わたしの視点>9


安保の人身御供ではない 元山仁士郎さん(「辺野古」県民投票の会)<米兵事件続発 わたしの視点>9 元山仁士郎さん
この記事を書いた人 Avatar photo 吉田 健一

 米兵による事件が発生するたびに、市町村議会や県議会が抗議決議や意見書を可決し、米軍などに抗議しているが、事件がなくなることはない。何度同じことをすれば事件はなくなるのか。沖縄の女性は安全保障のための人身御供(ひとみごくう)ではない。

 米軍関係者による事件を根本的になくすために、主権者である県民一人一人が膝をつき合わせて喧々囂々(けんけんごうごう)議論すべきだ。そこは政党や政治的立場も関係ない。議論の結果、基地の全面撤去や日米地位協定の抜本改定を求めるのもいい。議論を通じて、これまでたまったうみを出すべきだ。

 今、個別の政策テーマごとに意思を示すための「国民発議」による国民投票の導入を提唱している。今回の一連の米兵による性暴力事件についても国民投票を通じて意思表示するのも選択肢の一つだと思う。われわれが主権者であることを自覚する必要がある。事件をなくすために大人が真剣に議論しないといけない。沖縄は、沖縄の人は取るに足らないと思われるかもしれないが、そんなことはないと信じたい。

 (吉田健一)